【雑記】今更ながらゴッドファーザーシリーズを見る

今更ながらですが、名作ゴットファーザーシリーズを見終わりました。
Amazonプライムビデオを使い、iPhone 6s Plusで視聴。見たいタイミング、見たい場所で見られるのが本当に嬉しい。
三作のざっくりとした概要はこんな感じ。
・ゴッドファーザー(1972年 2時間57分 )
マフィアのボス「ビトー・コルレオーネ」から、息子の「マイケル・コルレオーネ」に仕事を引き継ぐ話
・ゴッドファーザー PartⅡ(1974年 3時間22分)
マイケルの転落・苦悩と、ビトーの成り上がり(回想)を対比させて描く
・ゴッドファーザー PartⅢ(1990年 2時間50分)
裏稼業から足を洗い実業家になったマイケルが、再び裏稼業に引き込まれ、甥のヴィンセントに仕事を引き継ぐ話
「マフィア映画」と認識していたけれども、本質的には「家族」を取り巻く物語で、共感できる点も多く、いい評判通りのいい作品でした。
特に最初の「突然の二代目へ引き継ぎ問題」は、アラサーの私の周りで続々と起こっている現象であり、アレやコレや重ねて思うところあり。
何の実績もなく、ポンと立場を与えられた二代目は、往々にして「俺ルール」の改革を目指す。それは組織に対して自分の存在感を示すためですが、そうなると、古参メンバーと衝突をし足を引っ張られます。
客観的に見ていると「北風みたいに強行するのではなく、太陽のようにじわりじわりペースを持っていけばいいのに」と思いますが、実際はそううまくもいかないのが人間…それらをふまえると、ビトーの「人間関係調整力」は本当に惚れ惚れします。
こうして見ると、「初代から2代目の1」「2代目から3代目のPartⅢ」で似ている場面が多々あります。
衰えてきたドンを敵から守る息子、ドンを看病する息子、息子のやり方に激怒しつつも期待をするドン…。
作品のメッセージとして、近いものがあったので、PartⅢ は「蛇足」と言われるんでしょうね。
シリーズを通して、一番好きなのはPartⅡのラスト。
ファミリーの一番幸せな時期が切り取られています。この時点で半分死んでいるので切なすぎる…
Part1とPartⅢで引き継ぎを反復させているのに対し、PartⅡは作品内で二代目と初代(回想)の同年代の時期を対比させているので、エンタメ作品として非常にわかりやすくできている。若きデニーロの熱演もあり、一番PartⅡが好きかな。
3部作を通してみると9時間を超えるため、腰が重くなりがちだけれど、映画史に残るだけあり1度は見るべきでしょう。
ゴッドファーザー公開前、ハリウッドはヘイズコードという強めの自主規制をかけていました。
1968年に終了し、1972年にゴッドファーザーが公開されるのですが、当時のインパクトは凄かったんだろうな…と思いを張り巡らせます。