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【映画】桜坂劇場で「サウルの息子」を鑑賞(ラストのネタバレ有り)

どーも、モバイルプリンス(@mobileprince_PR)です。

土曜日、那覇の桜坂劇場にてアカデミー外国語映画賞を受賞した「サウルの息子」を見てきました。
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観客は50代・60代夫婦がほとんど。若いカップルは皆無。
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桜坂劇場はミニシアター系の劇場として沖縄では唯一無二の存在感を発揮しています。
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持ち込み用のコーヒー220円と非常に安い。
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クッションやブランケットの貸出も充実しています。
短パン&アイスコーヒーを飲んでいるくせにブランケット借りてすいませんでした。
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サウルの息子は休映期間を挟みながら5月6日まで桜坂劇場で公開予定。お見逃しなく!

※ここから先、ラスト部分のネタバレがありますので未見の方は気をつけてください。

サウルの息子のざっくりとしたストーリーは、以下の通り。

・舞台は1944年10月(ナチス・ドイツ降伏の半年前)のアウシュヴィッツ
・主人公のサウルは同胞のユダヤ人をガス室へ送り、死体を処理するゾンダーコマンド
・ゾンダーコマンドもしばらく仕事をさせられたあと、殺される
・途中、息子の死体を発見。ルールを破り、死体をユダヤ式に埋葬したいと願い出す
・サウルは、ユダヤ教でいう住職的存在の「ラビ」を探すことに躍起になる
・一部のゾンダーコマンド達がクーデターを試みるが、サウルがヘマをしたために中途半端に終わる
・アウシュヴィッツから息子の死体を担いで仲間たちと脱出するが、息子の死体は途中川で流されてしまう
・仲間たちと山小屋に隠れ、レジスタントと合流も試みる
・山小屋での潜伏を、ナチス系の子供に発見される。目があったサウルは、静かに微笑む
・子供がドイツ兵に密告し、山小屋の仲間は全員射殺

という希望が全くないような展開。

まずビックリしたのは映像手法。
アスペクト比はほぼ正方形で、予告編終わりで劇場のカーテンが若干閉まるのは初めての体験でした。
また、F値が相当低そうな被写体深度の浅さで、主人公以外は常にボケボケでしっかりと見えないようになっている。
更にはワンカットワンカットが異様に長く、あまりストーリー的には意味のないような移動のシーンも含めてずっと写すから色んな意味でクラクラくる。

こうした映像手法だけでも、相当に変わった映画というのが分かります。

特殊なのはストーリーテリングもそう。一般的な映画のような説明ゼリフが一切ない。
普通は、冒頭サウルのゾンダーコマンド一日目で「お前らの仕事はコレとコレだ!」と分かりやすく説明させ、ガス室掃除でうろたえる様を映してもらえれば観客もスゥーと入り込める。

しかしこの映画はなんの説明もなく、淡々と仕事をするサウルを延々と写す。
説明ゼリフも無ければ、はっきりと死体などが映ることもない。

前述の長回しと相まって、映画「作品」ではなく、実録モノの元データのように感じるのです。

観客をかなり突き放した作りなので、かなり分かりにくく、相当リテラシーが求められる作品でした。

色々と調べたら、町山智浩さんの丁寧な解説を見つけたので以下、要約。

・当時のナチスドイツは、ユダヤ人を歴史から抹消しようとしていた
・ゾンダーコマンドたちは、虐殺の事実とユダヤ人の存在を後世に残すために、紙とペンで詳細を書き残し瓶に入れて地面に埋めようとしていた
・あの息子が本当にサウルの息子かどうか作中でも監督のインタビューでもかなりグレー
・作中、紙を瓶に埋めるシーンはない
・瓶を埋めるという行為を、作中では子供(=未来の象徴)に置き換えられている
・サウルは、未来へ事実を残すことに必死になっていた
・ラストの子供と目があって微笑む場面は、(敵側といえ)未来の象徴の子供へ、自分たちの姿を見てもらったから

と、いう事でした。これ、作中の情報だけでここまで解釈できるの無理っしょ…。

色んな意味で変な映画だったけれど、こうした虐殺は(数の差はあれど)その後も世界で続いていることを踏まえると、きちんと知るべきことだなと思います。

このタイミングで見て、色々と調べることをオススメします。

それではTodayはこの辺で。

ではではではー!

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モバイルプリンス
沖縄出身・在住の"自称"王子。スマートフォンやデジタル製品に目がない。ラジオ、テレビに出演する他、商用メディアにて記事を寄稿したりして生活をしております。(アバターにマウスオーバーすると…)

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