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【映画】桜坂劇場で「スポットライト 世紀のスクープ」を鑑賞


どーも、モバイルプリンス(@mobileprince_PR)です。

アカデミー作品賞・脚本賞などを受賞した話題作「スポットライト 世紀のスクープ」の試写に行ってきました。
全国的には4/15(金)から公開、沖縄では桜坂劇場にて4/30(土)から公開です。

ストーリーとしては、「黙殺されていたカトリック教会神父による児童への性的虐待を、地元新聞社のチームが丁寧な取材で暴いていく」という内容。
実際の事件に基づく話ですので、概要はWikipediaなどでも見ることができます。

※予告編のサムネイル画像などを見てると、新聞社チームの「ドヤ感」が鼻につくのですが、実際見ると全然印象は違います。

映画を見る理由の一つに、「物語を追体験する」と言う事があると思います。
日常生活では体験できないことを、映像・音を交えたストーリーで2時間しっかり見ることで、本やWEBとはまた違った感じ方をすることができます。
今年見た映画だと「サウルの息子」「マネーショート」なども同じ事実に基づくストーリーでしたので、ホロコーストやサブプライムローン問題についてのイメージがより鮮明になりました。
(ただし、映画を見ただけで全てを知ったようになるのも、また危険)

本作は、大多数の日本人にはピンと来ないであろうカトリック教会の問題を、超リアルな描写と丁寧に説明しながら進めています。
見終わると事件に関しての距離感などがだいぶ縮まりました。

この体験こそが僕が映画を見る理由でもありますし、多くの人にオススメしたい理由でもあります。
と、言うことで皆様ぜひ見に行ってください。

※ここから物語の中身に触れていきますので、ネタバレが嫌な方はブラウザをそっと閉じ、見終わった後にまた来てください

この作品は「爆発」「裏切り」「手に汗握るサスペンス」など、映画的に派手なシーンはほぼ出てこない、超地味な作品です。
スローモーションや、音楽が強調されて感情をムダに煽るシーンも無し。

しかし、途中出てくる被害者たちの「演技に見えない演技」は映画全体の説得力と事件の重みを高めます。
また「隠蔽されている事件を紙面に載せる」という明確なゴールが設定されているので、興味はずっと持続します。

また、「エゴを出して足を引っ張る無能な身内」がいない点も評価できます。
オデッセイもそうでしたが、物語がチマチマと止まらないので、ラストまでまっすぐ進むテンポの良さも感じます。

この映画を見る上で、カトリック教会についての知識があると、よりスムーズにストーリーが分かると思います。

と、言うことでざっくりと確認。

16世紀、西ヨーロッパで力を付けたカトリック教会は、豪華な教会を建築するために免罪符を売ったりして、金儲けを始めます。
「金であなたの罪を消します」というビジネス。

こうしたカトリックの腐敗に逆らう形で宗教改革が起こり、プロテスタントという宗派が立ち上がります。
プロテスタントは「講義する人」と言う意味で、ヨーロッパに広がります。

カトリックでは教会の力が強く、プロテスタントではそこまで強くない。
カトリックでは「神父」、プロテスタントでは「牧師」と呼びますが、漢字を見るだけで権威が伝わりますね。

カトリックの力が強いヨーロッパから脱出した、プロテスタントの人々はアメリカを建国します。
ですのでアメリカ国内ではプロテスタントの人が多く、支配階級もプロテスタント。
アメリカ国内のカトリックはイタリア・アイルランド系移民が多いとのことです。
(イタリア移民とカトリック教会はゴッドファーザーPart3でも描かれています)

今回の舞台となるボストンは、アイルランド系移民が多い地域で、アメリカの中でもカトリック率がとにかく高い。
こうした中で、主人公たちの「スポットライトチーム」はアンタッチャブルであるカトリック教会を告発すると言う展開になります。

話の中で一番印象的だったのは、虐待被害者の「身体だけじゃない、精神も犯されたんだ!」と嘆くシーン。

絶望的になったり、自分の力では乗り越えられない事が起こった時にこそ、神に祈りたくなるのだと思いますが、そこが裏切る。
また、取材で明らかになる「家庭が崩壊している子を狙え」という手口も、すでに後がない子供を殺しにかかる行為で本当に虫酸が走りました。

ただ冷静に考えると、カトリック教会だけでなく、私たちの身近にも「性的な搾取」はあるでしょう。
芸能界、性・風俗業界、学校などなど。

「俺もお前も、(被害者にならなかったのは)運が良かっただけなんだよ」とはその通りで、カトリック教会だけの問題じゃないのは明白でしょう。

被害者への取材が終わり、情報が揃うと物語は大きく進みます。
紙面への掲載です。

前述した通り「足を引っ張る無能」が社内にいないため、拍子抜けするほどスムーズに掲載され「日曜出勤→鳴り止まない電話」の流れは凄い爽快でした!

が、「良かった!これで勝った!」と気持ちよくなっている観客に冷水をぶっかけるかのように、エンドロールで被害者状況がデカデカと出てきます。
これが現実、ハッピーエンドではない、と自戒させてくれる冷静なこの流れこそ「映画だけ見て、分かった気でいるなよ」と制作側からのメッセージだと思いました。

と、いうことで地味ながらも細部に渡ってしっかりと作られたスポットライトでした。

それではTodayはこの辺で。

ではではではではー!


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モバイルプリンス
沖縄出身・在住の"自称"王子。スマートフォンやデジタル製品に目がない。ラジオ、テレビに出演する他、商用メディアにて記事を寄稿したりして生活をしております。(アバターにマウスオーバーすると…)

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