1ヶ月使ってみて超大満足のKindle Voyageレビュー

Amazonの電子書籍リーダーの最上位モデル「Kindle Voyage」を一ヶ月使っておりますがかなり満足しているのでガッツリとレビューしたいと思います。
他のKindleとの違い
電子書籍リーダー、Kindleシリーズは2015年2月現在3機種存在します。
エントリーモデルの「Kindle」、バランス型の「Kindle Paperwhite」、そして最上位の「Kindle Voyage」です。
分かりやすく松竹梅となっておりますが、それぞれの価格や大雑把な違いは下記の表を参考にどうぞ。
■Kindle比較(Wi-Fiモデル)
Kindle |
KindlePaperwhite |
Kindle Voyage |
|
---|---|---|---|
発売 | 2014年10月 | 2015年6月 | 2014年11月 |
価格 ※カッコ内は キャンペーン情報 の有無 |
8,980円(つき) 10,980円(なし) ※プライム会員は 4,000円割引 |
14,280円(つき) 16,280円(なし) ※プライム会員は 4,000円割引 |
23,980円(つき) 25,980円(なし) |
ディスプレイ サイズ |
6インチ | 6インチ | 6インチ |
解像度 | 167ppi | 300ppi | 300ppi |
内蔵ライト | なし | あり | あり |
本体容量 | 4GB | 4GB | 4GB |
サイズ | 169× 119× 10.2mm |
169× 117× 9.1mm |
162× 115× 7.6mm |
重量 | 191g | 205g | 180g |
■Kindle比較(Wi-Fi+3Gモデル)
KindlePaperwhite |
Kindle Voyage |
|
---|---|---|
価格 ※カッコ内は キャンペーン情報 の有無 |
19,480円(つき) 21,480円(なし) ※プライム会員は 4,000円割引 |
29,180円(つき) 31,180円(なし) |
重量 | 217g | 188g |
※キャンペーン情報有りのモデルは、待受中の壁紙、ホーム画面に広告が入ります
※3GモデルはWi-Fi接続無しで本のダウンロードやWikipediaなどが見られる。ドコモ回線で、月額料金などは必要無し
→2015年5月にPaperWhiteの新型が登場しました。コチラの比較は私がEngadgetに投稿した動画でどうぞ。
安さが魅力のKindleですが、低解像度&内蔵ライト無しのスペックにより購入候補除外。 実際レスポンスも価格相応で読書体験の質も少し落ちる様な気がします。
そしてスペック・価格のバランスがいいPaperwhite。コチラと最後まで悩みましたが、「これに満足したらVoyage欲しくなるな、絶対」ってな具合でVoyageに決めました。
VoyageはPaperwhiteと比較すると約1万円程お高くなっておりますが、解像度があがり、独自機能が追加しつつもサイズ・重量がダウンしているのが素晴らしいと思います。
ただこの辺りは完全におサイフと相談する所だと思いますので、色々悩んでから買ってもいいでしょうね。
そして最終的に私がチョイスしたモデルは「Kindle Voyage キャンペーン情報無し Wi-Fi」で23,480円。
広告が意外と邪魔そう&価格差が2,000円なのでキャンペーン情報は無し、3Gに関してはWi-Fiルーターやテザリングできるスマホを複数所持しているので必要なさそう&5,200円も値段が上がるのは気が引けたので妥協しました。
通信環境があるとWhispersync機能が使えます。これはしおりの様なもので、読み進めた情報などを他のデバイスと共有できるので、3Gモデルだとフル活用できるかと思います。
しかしながら私の場合はKindle Voyage購入後はスマホ・タブレットでKindleを使う事が無くなったので、そういった理由で「3Gが無くて辛い」と言った事は殆どありません。
他のKindleデバイスは未使用ですが、このチョイスで大満足です。
Kindle Voyageの外観
それではKindle Voyageのボディを写真で紹介します。
本体カラーはブラックのみです。電子ペーパーディスプレイの白さとの対比が素敵だと思います。
背面はマットなブラック。Amazonロゴ、電源ボタンがあります。
正直、指紋や汚れはかなり目立ちます。
デザインそのものは悪くないと思いますが、最上位モデルならではの「プレミア感」が欲しい所ですね。
画面のオン/オフ時にはこの背面の電源ボタンを押します。押しやすさ、使いやすさは普通。
その他のインターフェイスは端末下部にある、充電端子。 形状はmicroUSBで、一般的なスマホの充電ケーブルと使い回しができます。
前面の左上には明るさセンサーがついています。
スマホの様にボリュームキーやイヤホンジャックが特についていないので非常にシンプルです。
Kindle Voyageのみの機能で、ベゼルの両端にページ操作センサーが搭載。 このセンサーは軽く触っただけでは反応せず、少し押しこむ必要があります(強さは調整可能) このアクションが、電子書籍というデジタルコンテンツに若干のアナログの息吹をふきこんでおり、読書のリズム感を生み出して気持ちいいです。
同じマットブラックなNexus 5とサイズ比較。6インチディスプレイですと、2015年現在は「ギリギリスマホ」といい切れそうですが、ベゼルが太いためKindle Voyageは「小さいタブレット」と言う印象。
Kindle Voyageの持ち方
Kindle Voyageは重量そのものは180gですが、ボディが大きめなので軽く感じます。
ハイエンドスマホの様な「中に限界まで詰め込んでいます!!」という様な重さではないのでつまんで持つ事も可能です。
一般的な大きさと思われる私の手ではギリギリ片手でガシッとつかめます。
読書をする時はこのフォーム。若干不安定ですが、親指が自由に動くのでページ送りができます。
サイズに関してですが、あと二回り小さければ片手でもしっかり操作ができそう。 そしてあと二回り大きければ雑誌コンテンツやPDFファイルもしっかり読めそう。
現状のサイズは「帯に短したすきに長し」感はあるので、次期モデルでは何かしらの改善は欲しいです。
電子ペーパー最高や!!
Kindleシリーズの一番の特徴は、電子ペーパー(e-ink)ディスプレイを採用している事だと思います。 モノクロという制約はありますが、デジタルデバイスで広く使われている液晶・有機ELと比較すると文字がはっきり・クッキリ読める、バッテリー持ちがいいなどのメリットがあります。
特に300ppiのKindle Voyageの場合は小説も、漫画もにじむことなく文字が読めます。
紙と見間違える美しさです。
※雑誌などはディスプレイサイズが小さいのでかなり読みにくい
※写真コンテンツはモノクロ、電子ペーパーの特性上かなり荒くなる
また屋外などの明るい所での視認性もバッチリ。この辺りは液晶が逆立ちしても勝てない部分でしょう。
体感値になりますが、液晶と比べると目への負担も低く感じます。飛行機などで集中して本を読んでいてもその後に響かないので出張中は本当に活躍してくれました。
操作感は多少クセがあるけど慣れればOK
Kindle VoyageはUIやUXが一般的なタッチパネル式のスマートフォンとは異なります。
レスポンスは若干もっさりしていて、最新のスマホの様に「ヌルヌル」とは動きません。
読書中のページ送りはこんな感じ。この様に画面を軽くタッチしてもいいですし、前述したベゼル部分のセンサーを押してもOKです。
ホーム画面にはこの様に本が一覧で登場します。
メニューからフォルダ分けが出来るので、冊数が増えた場合は整理した方がいいかもしれません。
読書中に画面上部を軽くタッチすると各種メニュー画面が出てきます。
移動を押すと各章へすぐに移動ができます。この辺りはデジタルの素晴らしさだと思います。
X-Rayを押すと、関連するワードをピックアップ。実はこの辺りはまだ使いこなせていませんが「この言葉さっきも出てきたな、なんだっけ」と整理できそうです。 ミステリー小説などではネタバレ含んできそうなので注意が必要。
フォントや文字サイズ、行間スペースなどの調整も可能。この辺りもデジタルならでは。
一番文字を大きくするとこんな感じ。老眼も怖くない。
また、ページ内の単語を長押しすると辞書で検索できます(通信可能な状態であればWikipediaもOK)
電子ペーパー独特の切り替わる「間」や押し心地に最初は違和感を覚えましたが、慣れればスムーズに使う事ができます。
Kindle Voyageを使うメリット
ここまで書いてきましたが、Kindleアプリを使って電子書籍を楽しむのであればスマホでもタブレットでもPCでもOKです。
専用機のKindle Voyageをいちいち買うメリットはなんでしょうか。
まずは「読書に集中できる」ということ。
メールやSNSの通知などが来ないので、読書を一途に楽しめます。
(勿論集中できる人はそうした「誘惑」に負ける事なくスマホやタブでも読めると思いますが、私は無理でした汗)
※過去にも書きましたが、専用デバイスは独自のカッコよさも感じます
スマートフォン王国!!-万能デバイスより専用デバイスの方が何かかっこ良く見えるというお話
この割り切りっぷりは物凄くアナログっぽくて「電子書籍が苦手」と言う方でも、まだ楽しめそうな雰囲気。
そしてKindle Voyageを使うメリットとして目への負担があります。
先ほども少し書きましたが、主張中の飛行機・待ち時間でずっとスマホ・タブレットを見ていると目がシュパシュパするのですが、Kindle Voyageで読書していると多少はマシでした。
具体的な数値、身体への影響は分かりませんが、今後JINSのウェアラブルメガネなどで「目の疲れ」が個人で気軽に解析できれば、試してみたい所です。
次期モデルに期待すること
「ダメな所!!」とまでは言わないけれど、「次期モデルではこうなってた方がいいなー」と言う様な前向きな提案をいくつか書きます。
・本体の質感を良くして欲しい
一応Voyageは最上位モデルですので、本体の素材・質感がもう少しよくなると嬉しいです。
・容量を増やして欲しい
現在のVoyageの本体容量は4GB。文字ベースの小説などは1MB前後なので問題ないのですが、漫画となると50MB前後のものが増えてきます。そうなると「このお気に入りの漫画を全巻常に持ち歩きたい!!」となると、困るパターンが出てくるのです。
エントリーモデルはともかく、Voyageは16GBくらいまで増やして欲しいです。
・サイズ展開をしてほしい
現行の6インチは結構微妙な大きさで、ベターではあってもベストではない気がしています。10インチモデルが出ると雑誌やPDFもガッツリ使えそうなので期待
まとめ
今まで電子書籍を含め、殆ど読書をしてきませんでしたが、この1ヶ月で15冊本を買って読みました。
本はWEBとは違う「没頭して読み込む」事ができるメディア。変な邪魔もなく、集中して読めるのは本当に素晴らしいと思います。
万人が買って幸せになれるとも思わないですが、購入で迷っていて当エントリでピンと来た方であれば、買って後悔しないかな。