全国100以上のコミュニティFMが楽しめる「かんたんインターネットラジオ」

プラネックコミュニケーションズが2月11日に発売した「かんたんインターネットラジオ MZK-WDPR-R01」のモニター機をお借りしているのでレビューします。
かんたんインターネットラジオは、Wi-Fiに接続し全国のコミュニティFMを楽しむことができるデバイス。価格はAmazonで5,212円。
ボディーはプラネックスが2010年に発売した、デジタルフォトフレーム機能搭載 無線LANルータ「Rugby」の色違い。
丸っこくてカワイイです。
Rugbyは画像を送受信可能なデジタルフォトフレーム機能、Wi-Fiルーター機能、YouTube再生機能、為替レート表示機能など、多くの機能が搭載されていましたが、かんたんインターネットラジオはネットラジオプレーヤー、音楽・動画・画像再生のみのシンプルな作りです。その結果、発売日の価格が1/5になっております。
本体は 400gちょうどで、大きさの割に持った感じ軽い。
両サイドにスピーカー。音質は価格相応といった感じですが、インターネットラジオを聞くには十分な感じ。
ボリュームも問題ないです。
背面には電源コネクターを始め複数の端子がありますが、真ん中付近のLANポート(×2)とUSBポートは使用できません。これは前述したベース機種の名残だと思います。
miniUSBケーブルが付属しており、PCからMP3などのデータを送ってかんたんインターネットラジオで再生が可能。なお、本体のストレージは2GBです。
フロントには3.5インチ320×240解像度(QVGA)の感圧式タッチパネルディスプレイ。解像度に物足りなさは感じるもののスポンスは悪くない。
爪で「トン、トン、トン」といった感じで、小気味よい操作が可能です。
本体に電源ボタンはなく、ACを接続すると電源オン。数秒でメニュー画面が出てきます。
まずはラジオを聞くには、最初にWi-Fi設定が必要。「設定」→「無線LAN設定」にてSSIDを選択、キーを入力すれば終了です。
設定は以上で終了。スマホのWi-Fi設定ができる人であれば1分で終了する内容です。
ラジオを聞く場合は、ラジオメニューから。
エリアから放送局を探すか、予め割り振りされたラジオ局の番号を入力すればOK。
【エリア選択】
放送局を選んで、選択をすると10秒ほどで接続。他がサクサクと動くので、ここでちょっと引っかかる感は否めないですが、聴き始めるとスムーズなのでそこまでマイナスではないかな。
プリインストールされているコミュニティFMは100以上。
なお、プラネックスのサイトで公開されているアプリケーション「iRadio Tool」を使ってラジオ局は編集することが可能です。
時計モードは大きく時刻が表示され、アラームの設定もできます。
データボックスでは音楽、動画をPCから送って再生することが可能。
設定の項目では「無線LAN設定」と「ファームアップ」2つしかない割りきりっぷり。
このかんたんインターネットラジオを1週間ほどデスクに置いて使ってみました。
使う前は(自分も番組をやっているにも関わらず)「コミュニティFMってどうだろう?」と思っていましたが、誰が喋っているかも良く分からないローカルなお喋りを聞くのは、地方のビジネスホテルで見る深夜ローカル番組にも通ずる「味わい深さ」があります。
その地域の訛りや、小規模なイベントのお話。自分が生活していてほとんど意識しない「その地域の生活」がそこにはあるのです。
かんたんインターネットラジオで、ローカルのコミュニティFMを垂れ流しにしていると、自分もその地域にいるかのような錯覚を覚える。普段は意識しずらいローカルの息遣いのようなものをひしひしと感じて楽しい。
— モバイルプリンス (@mobileprince_PR) 2016年3月7日
この感覚はみんな大好き鳥井さんたちの灯台もと暮らしに通ずるものがありそう。インターネッツに疲れたら、結構息抜きになるんだなこれが。
— モバイルプリンス (@mobileprince_PR) 2016年3月7日
かんたんインターネットラジオ、結局ネットラジオ聞くだけならスマホでもできるんだけど、専用機が故の絶妙な味わい深さはKindleに通ずるものがある。
— モバイルプリンス (@mobileprince_PR) 2016年3月7日
今は色んなことをスマホに集約することができるのだけれど、それで失われる行間を専用機はきちっと表現するというか…万人には伝わらないと思うけど「乙」な感じがそこにはあるのです。
— モバイルプリンス (@mobileprince_PR) 2016年3月7日
機械が苦手な両親にWi-Fiの設定だけして渡すとか、仕事場にBGM用として置いておきたいとか、色々な使い方が想像できます。
コミュニティラジオが好きな方はぜひ、一家に一台どうぞ。
製品提供ープラネックコミュニケーションズ