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SoftBank・auの「新2年契約」について色々と思うこと

どーも、モバイルプリンス(@mobileprince_PR)です。

先日SoftBank、auが発表した、3年目から契約解除料金無しプランの評判が非常に宜しくないので、自分なりに思うことを書きたいと思います。
個人的には「ベストじゃないけど、ベターだな」と感じているので、今回は擁護側です。

■新プランの中身
SoftBankとauが発表したプランをザックリと説明すると、「月300円多く払うことで、25ヶ月目以降はいつ解約しても契約解除料金取らないよ」という内容です。

※詳細はそれぞれのプレスリリースをお読みください。

2年契約を途中で解約した場合の契約解除料金は税抜9,500円。
毎月300円(税抜)で高くなるので、25ヶ月目まで契約を続けた時点で7,500円。
このペースで計算を続けると、32ヶ月目で9,600円になるので、契約解除料金を超えます。

つまりは、
01ヶ月目〜24ヶ月目で解約→従来プランが得(解除料金はかかるが、月額料金が安いから)
25ヶ月目〜26ヶ月目で解約→従来プランが得(解除料金がかからないから)
27ヶ月目〜31ヶ月目で解約→新プランが得
32ヶ月目〜で解約→従来プランが得

ということになります。

こうやって比較すると、新プランが活躍するレンジが非常に狭く、「総務省の提案の骨抜きだ!!」と批判的な意見が集まることも分かるんですが…。

■二年契約の本来の意味
この問題になっている二年契約の出発点を考えましょう。

二年契約が出てくる前のdocomo・auは一年契約。
利用年数が長ければ長いほど、割引率が仕組みで、ファミリー割引なども組み合わせてやっと50%OFFというしょっぱい内容でした。
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※当時のSoftBank「ホワイトプラン」は年間契約無しで980円でという破格の値段でした。ただし、本体代金が他社の倍。それに付随する特別割引(現・月月割)で事実上縛っていました

その後「二年契約で解除料金も高くするけど、割引率は10年超えユーザーと一緒ね」という、現在のベースとなる二年契約プランが登場しました。
スクリーンショット 2016-03-21 10.45.32

結果、ほとんどのユーザーは解約金の差額を考えても1年使えば利用料金が安くなるので、二年契約がスタンダードとなるのでした。

こうした経緯を踏まえると、「縛りが強くなれば、安くなる」という法則が見えてきて、今回の新プランも「縛りをちょっと緩めたから、ちょっと高くなった」と、過去の流れの延長線上にあるように感じます。

勿論、「縛りをなくして、料金も安く」がベストだとは思いますが、そんな都合のいいことを言うとキリが無くなるので、今回の新プランの落とし所はベターなのかな、と思った次第です。

僕個人としては携帯電話業界がかかえる問題点・爆弾は、この二年契約以外の所に多く潜んでいると思っておりまして、こうしたものはまたの機会に書きたいと思います。

この辺りはちょっと「マネー・ショート」で似た構造を感じたりもしました(汗

それではTodayはこの辺で。

ではではではー!