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好きなPodcast番組を継続させるにはリスナーの「声」と「行動」が大事です

どーも、モバイルプリンス(@mobileprince_PR)です。

6月6日、TBSラジオがPodcastサービスを6月30日で終了するとの発表がありました。

最初にニュースを見た時は非常に驚きましたが、今後は専用サイト「TBSラジオクラウド」にて、ストリーミング形式でコンテンツを配信するということ。少しだけホッとしました。

しかしながら、業界1位のTBSラジオが「マネタイズできないから」との理由で撤退するのは、Podcastを愛する立場、そして(本当に小規模ながら)Podcast番組を運営している身からすると、非常に危機感を覚えました。

本日はこのニュースから感じたことを書こうと思います。

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終了した理由、ラジオの今後

今回TBSラジオがPodcastから撤退する理由は、コストがかかりそれの回収が見込めないから。
営利企業の撤退ではよくある話です。

それに対して、「Podcastでラジオを好きになって、ラジオ本編を聴くかもしれないから宣伝費だと思えばいい」と言う意見を見かけました。
確かに僕自身もPodcastで魅力を知り、ハマったからこそリアルタイムで聴くようになったラジオも多数あり、その意見も一理あると思います。

ただし、ちょっと見て頂きたいのは下記のデータ。ラジオ業界の収入の推移。
スクリーンショット 2016-06-07 11.55.12
※引用 ラジオを巡る経営環境の変化等について みずほコーポレート銀行 産業調査部

ピーク時の90年前後はAMラジオは2000億円の収入がありますが、2011年には約1/3の800億円まで下がっています。
なんとか持ちこたえているFMラジオも減少傾向は変わらず、パッと見ただけでも経営的な苦しさを感じます。
「下がっている収入を食い止めるために、Podcastで新規リスナーを獲得すべきだ!」とも言えるのでしょうが、TBSラジオは10年続けて、今回の判断に至ったわけですから、素直に「お疲れ様です」と言葉をかけたいです。

通常Podcastを配信する場合は、無料のブログを使うことも可能です。
ただし、番組の権利の問題や圧倒的なダウンロード数を考えると、TBSラジオの場合は自前のサーバーから配信しないとダメでしょう。
サーバーの増強費、管理、Podcastの編集など、私たちが想像している以上にコストはかかっていると思います。

放送の収入が右肩下がりで落ち続けていると、お金を生まない場所は(例え大事なものでも)どこかで切り捨てられる。
そのタイミングが10年目の今だったのでしょう。

業界1位のTBSラジオがそうであることを考えると、ニッポン放送や文化放送など他の放送局も撤退するシナリオもあり得るのかもしれません。

Podcast番組を継続させるためには

今回のニュース、一番のポイントは「Podcastがお金になりにくい」と言うことです。

YouTubeであれば再生前に広告が入り、再生回数に応じて制作側にお金が入ります。

Podcastの場合はこうしたシステムがなく、制作側でスポンサーを見つけてきて「CM流すのでお金をください」とお願いするしかありません。
ただし、ダウンロード数や視聴のデータが非常に取りにくく、制作側もスポンサー企業に対して具体的な数字で訴求できないという弱点があります。

私もPodcast番組をやってはいますが、正確な視聴者数が把握できず、スポンサー企業には「だいたいこのくらい」と信頼ベースでのお付き合いとなっています。
(大多数の番組がそうだと思うので、Podcastのスポンサー企業はかなり男前だと思います)

ですので、皆様が好きなPodcast番組を継続させたいのであれば

■聞いているという「声」をあげる
→Podcastのレビューを書く
→Twitterやブログで聞いているということを書く

■「行動」に移す
→番組にメールを送る
→イベントに参加する
→番組グッズを買う
→スポンサー企業の製品を買う(番組を聞いたという旨をどうにか伝える)

などを実践して頂ければ、番組制作側としてはスポンサーを取りやすい&契約を継続してもらいやすいので、番組が長く安定して続くこととなります。

と、偉そうに言いましたが、僕自身TBSラジオの番組に対してそうした行動を取れてはいなかったので、今回の撤退でちょっと反省した次第。

他にも制作側の手弁当で続けている大好きなPodcast番組がありますので、今後はそうした所に対しても上記のようなアクションで接したいと思います。

ファンが「声をあげる」「行動する」というスタイルでクリエイターを支えるのは、何もPodcastに限った話ではありません。
しかし、日本No.1であるTBSラジオがこうした懐事情なので、他のコンテンツよりも立て直しは急務でしょう。

イチファン、イチプレイヤーとして注意深く見ていきたいと思います。

それではTodayはこの辺で。

ではではではではー!