下り最大370Mbpsに対応したモバイルWi-Fiルーター「W03」レビュー

どーも、モバイルプリンス(@mobileprince_PR)です。
KDDI・沖縄セルラーから6月4日に発売されたモバイルWi-Fiルーター「W03」をレビューします。
(UQコミュニケーションズからは7月1日に発売予定)
個人的な結論は「ハードは素晴らしいけど、活躍する状況がかなり限定的」と言ったところ。
基本スペックは十分!!
まずは、W03のスペックを確認。
発売日 |
KDDI・沖縄セルラー 6月4日 ※UQコミュニケーションズ 7月1日 |
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通信速度 |
4G LTE& WiMAX 2+ CA時 |
下り370Mbps |
WiMAX 2+ (CA時) |
下り220Mbps | |
WiMAX 2+ | 下り110Mbps 上り10Mbps | |
4G LTE (CA時) |
下り225Mbps | |
4G LTE | 下り150Mbps 上り25Mbps | |
カラー | オレンジ・ホワイト | |
サイズ(幅×高さ×厚さ) | 約120×62×11.4mm | |
重量 | 約127g | |
連続通信時間 | 約610分 | |
連続待受時間 | 約1,040時間 | |
電池容量 | 3,000mAh | |
充電時間 | 130分 | |
充電端子 | microUSB | |
ディスプレイサイズ | 約2.4インチ | |
最大接続台数 | 10台 | |
microSD | 非対応 |
W03最大の特徴は、下り最大370Mbpsの高速通信に対応していること。
ただしエリアが(今のところ)渋谷周辺などの都市部に限られる、デメリットがある(料金が上がる・データ容量が7GB上限になる)など、懸念材料も多々あります。
さらには370Mbpsエリアで速度を測ったshimajiroさんのブログを見ると、従来の端末と比較してそれほど速度も変わっておらずあまり期待しない方が良さそう。
(shimajiroさんの計測後に改善されている可能性はあるけれど)
そういうわけで、最大のウリ(と思われた)通信速度に関してはメリットが薄いものの、コンパクトなボディに3,000mAhの大容量バッテリーを搭載しており、実利用で1日は軽々持つのが嬉しい。
また、大型のディスプレイで通信量の確認がすぐにできるのも嬉しい。
設定の「通信量カウンター」で、「月間の使用量」「直近3日の使用量」が切り替えられます。
Wi-Fiの接続は、デフォルトで2.4GHz帯を使っていますが、5GHz帯への切替も可能。
手順は「設定」→「通信設定」→「Wi-Fi設定」にて。
干渉しにくい5Ghz帯で接続すると、通信が安定します。
ただし充電をしていない場合だと、屋外判定を喰らい、気象レーダーとの干渉を避けるために1分間電波サーチが行われるので注意が必要。
SSIDとパスワードの初期値は、「情報」→「SSID情報」から確認が可能。
SSIDとパスワードの変更は本体から行えず、WEBを介しての変更となります。
W03と接続した端末から、
http://speedwifi-next.home
へアクセス。
すると「ユーザー名」と「パスワード」を聞かれますので、それぞれの初期値を打ち込んでログインします。
【初期値】
ユーザー名:admin
パスワード:IMEIの下5ケタ(W03裏面にシールで貼られている数字の下五ケタ)
ログイン後、「初期設定」→「次へ」×4→「SSID&パスワード変更画面」
になるので、任意の英数字に変更してください。
【参考】
ググったら最初にsousukeさんのブログが出てきました。ありがとうございます!
と、言うことで最初は「通信量表示の設定」「2.4Ghz帯/5GHz帯の切替」「SSID/パスワードの変更」くらいをやっていればOKだと思います。
なお、NFCを使ったペアリングや、HUAWEIアプリでQRコードを使って接続する方法などもありますが未検証です。
実際の使い勝手
ここからは実際に使ってみての感想を。
機種固有の問題ではなく、WiMAX 2+の問題点になりますが…
まず、固定代替としての使い勝手。
下り最大220MbpsのWiMAX 2+オンリーで使っていますが、通常時の速度はこんな感じ。
pingも悪くなく、使っていても割りとサクサクと使えます。
ただし、3日間で3GB以上使うと、翌日から制限が発生します。
制限も128kbpsのような全く使えない速度ではなく、ストレスは溜まるがなんとか動くレベル。
※実際の接続の様子をYouTubeにアップしました
緩めの制限とはいえ、OSのアップデートやYouTubeのアップロードなどはかなり時間がかかるので、無制限でサクサク使える固定回線とは天と地の差があると思います。
規制を回避するには1日1GB以下のペースで使い続ける必要がありますが、VODで映画一本見たらそれだけで数GB使います。
クラウド化で便利になった反面、インターネット環境が悪いと途端に使い勝手が悪くなることをここ数日間で痛感させられています。
続いては、「モバイル」Wi-Fiルーターとしての使い勝手。
WiMAX 2+が2.5GHz帯と高い周波数帯を使っているため、とにかく室内での電波が悪い。
スマホとW03を接続して室内で使っていると「Wi-Fiはしっかりと接続されているんだけれど、通信ができない状況」がかなり多く、その度にカバンからW03を取り出しては電波状況を確認し、スマホ側のWi-Fiを切っています。
その作業が非常に面倒くさく、出先では電源を切ったりそもそも家に置きっぱなしにすることもしばしば。
これを回避するには、1005円/月のLTEオプションに申し込んで、どこでも入るLTEを使えるようにする必要がありますが。
しかしながらLTEオプションに申し込むと「データ容量月間7GB」「規制後は128kbps」と制限が更に強くかかり、固定代替を諦めなければなりません。
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【追記1】
HUAWEI謹製アプリ「HiLink」を使うと、アプリ内でWi-Fiルーターの電波が確認できました。
@GCrownさんありがとうございます。
【追記2】
LTEオプションを申し込んでハイスピードプラスエリアモードで使うと7GBの制限が発生しますが、WiMAX 2+のみのハイスピードモードに切り替えて使えば、128kbps制限には引っかからないとのこと。
@shimajiroさんありがとうございます。
【追記をふまえて】
情報不足、認識違いで追記が2つ入りました。
HiLINKですが、iPhoneの場合はアプリを立ち上げて確認する必要があるため「カバンから取り出す手間がアプリを立ち上げる手間」に変更ということに。
半減はしても、日常的に使うとイラッとはしそう。
LTEオプションの件は「外出時にはハイスピードプラスエリアモードで月間7GB以内に収める」「帰宅するとハイスピードモードでジャブジャブ使う」という切替をすることで、
モバイルWi-Fiルーターとしても固定代替としてもある程度使うことができそう。
ただし、切替を忘れてハイスピードエリアプラスモードを固定代替で使うと128kbpsの規制になる悲劇も…
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と言った感じで、固定代替として使うにも、持ち運びのWi-Fiルーターとして使うにも中途半端で、モヤモヤしているのが正直なところ。
「1日1GB以下しか使わず、生活圏内が全て圏内」という方であればドンピシャでハマると思いますが、どれだけの人がいるのやら…。
それでも、他社ルーターがWiMAX 2+以上に快適に使えるとは思えないし、月額料金もキャンペーンで発生していないので、後悔はしていません。
※この辺りの経緯はコチラから
もう少し使うと、使い方のコツをつかめるかもしれないので、辛抱強く使いたいと思います。
それではTodayはこの辺で。
ではではではー!