ORANGE RANGE 11枚目のアルバム「ELEVEN PIECE」はエンドレスで聞けるやつだった!

沖縄出身の5人組バンド、ORANGE RANGEが11枚目となるアルバム「ELEVEN PIECE」を発売しました。
前作「TEN」からは3年ぶりとなったオリジナルアルバムですが、とても自然体な雰囲気で、聴きやすいアルバムだったので激推ししておきます。
ちなみに、私はORANGE RANGEさんとは家が近所で、地元の先輩・後輩という間柄。
そうしたつながりもあり、公私ともにお世話になっています。
母「向かいの家のお兄ちゃん、バンドしてるらしいよ」
1年後
母「向かいの家のお兄ちゃん、今度CD出すんだって」
1年後
母「向かいの家のお兄ちゃん、今度メジャーデビューするんだって」
1年後
母「ORANGE RANGE、紅白に出るんだって」#フォロワーが体験した事が無さそうな体験— モバイルプリンス (@mobileprince_PR) 2018年8月16日
ここ最近のORANGE RANGEって何しているの?
デビューして一気にスター街道を突っ走ったORANGE RANGEですが、2010年にソニーとの契約を解除し、自分たちで作るインディーズ体制へと変更。
流石に全ての作業を自分たちでやるのは労力ハンパなかったらしく、2012年から再びメジャーレーベルののビクターと提携しています。
多くの人は「上海ハニー(03年)」「ロコローション(04年)」「花(04年)」「イケナイ太陽(07年)」のイメージが強く残っていると思いますが、それらは全てメンバーが20代前半の頃の作品。
現在はメンバーも30代中盤に突入し、バンドも円熟しています。
CMタイアップやテレビ出演などが以前ほどはないため、「ORANGE RANGEって何しているの?」と思う方もいるかもしれません。
しかしながら毎年ツアーや夏フェス、CDリリースと精力的に活動をしており、デビューから休まずにずーっと突っ走っているので本当すごいと思います。
ちなみにここ近年のリリースはこんな感じ。
2015年 10枚目のアルバム『TEN』リリース
2016年 コラボベストアルバム『縁盤』リリース
2017年 5曲入りEP『UNITY』リリース
2018年 11枚目のアルバム『ELEVEN PIECE』リリース
自然体の楽曲がとにかく心地いい!
今回のELEVEN PIECEは雰囲気の異なる11曲が収録されています。
『TEN』『UNITY』もそうでしたが、曲ごとに印象が変わりすぎてカメレオンと言った感じ。
デビュー初期のアルバムからそうでしたが、ORANGE RANGEの魅力はこの「なんでもアリ」なところだと思います。
そうした中でも今回のELEVEN PIECEを聞いた最初の感想は「自然体だな」ということ。
例えばアルバムリリース前に配信されていた「Rukyu Wind」「Hopping」はサッカー・バスケとのタイアップソングという事もあり、サビの抑揚や疾走感がもっと出そうな感じなんですよ。
しかしこの2曲をはじめとして、ELEVEN PIECEに収録されている11曲は割と自己主張控えめ。
あまりにもサラッとしているため、最初は地味な印象を受けるかもしれません。
しかしながら、その「胃もたれ」しない優しい曲たちは、エンドレスリピートしても疲れない、長く愛せるアルバムに仕上がっていると思います。
ORANGE RANGEさんの『ELEVEN PIECE』、一通り聞いた感想は「自然体」でした。力まず・媚びず・背伸びせず、みたいな感じで、聞いてて疲れない。エンドレスリピートできるタイプのアルバムですね。
— モバイルプリンス (@mobileprince_PR) 2018年8月29日
それにしてもELEVEN PIECEはずっと聞いてられるな。バラバラの曲のバランスがすごくよくて、朝でも昼でも夜でも晴れでも雨でもなんとなく会う。
— モバイルプリンス (@mobileprince_PR) 2018年8月31日
そんな事を思って、Twitterに書いていたらナタリーのインタビューでまさに「自然体」という言葉が使われており、答え合わせに成功した感じ!嬉しい!
ORANGE RANGE「ELEVEN PIECE」インタビュー|自然体でストレスフリー 地元沖縄で生まれた3年ぶりフルアルバム – 音楽ナタリー 特集・インタビュー
パブリックイメージとしてのORANGE RANGEは「元気」「夏!」みたいなところがあると思いますが、そうした外からのリクエストに答える、エンタメ性に振り切った曲は前作UNITYに収録されている「チラチラリズム」
今回のELEVEN PIECEではそうしたパブリックイメージにあえて寄せず、全員30歳オーバー・結成15年を経た、大人のORANGE RANGEが等身大でつまっていると思います!
さかのぼって上がる『TEN』の評価
ELEVEN PIECEを聞いていると、2015年『TEN』との類似を感じます。
コンパクトな曲数、曲ごとに変わる雰囲気、カロリー抑えめで割とあっさり聞ける曲…などなど。
そうしたアルバムのコンセプトや軸が、ELEVEN PIECEにもしっかりと引き継がれており、ELEVEN PIECEを聞けば聞くほどTENの評価がさかのぼって上がるというお得感のあるつながりになっています。
映画でいうと「2」が面白かったから、「1」の印象が良くなったみたいな(笑)
ちなみにTENに収録されている「リアル・バーチャル・混沌」はORANGE RANGE史上最強にかっこいい曲だと思う。
同じくTENに収録されている「SUSHI食べたい」はネットでも話題になった曲。
この曲は、自然体ともまた違うぶっ飛んだ魅力の曲。
ってな感じで、ニューアルバム『ELEVEN PIECE』本当にいいです。
この夏はこいつで乗り切れた感じありました。
AmazonなどでCD販売している他、各種ストリーミングサービスでも聞くことができますので是非!